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【シェイプ・オブ・ウォーター】胸やけレベルの世界観がクセになりそう?一筋縄ではいかない美しい恋愛物語

 

出典:

https://eiga.com/movie/87780/gallery/10/

ご訪問ありがとうございます。

 

今日はこちらの『シェイプ・オブ・ウォーター』。

独特な世界観が炸裂していて脳みそが混乱しそう。映像美に浸りたいけど浸らせてくれいないオンリーワンなラブストーリーでした。

 

💧あらすじ💧

1962年、冷戦下のアメリカ。政府の極秘研究所で清掃員として働く女性イライザは、研究所内に密かに運び込まれた不思議な生き物を目撃する。イライザはアマゾンで神のように崇拝されていたという“彼”にすっかり心を奪われ、こっそり会いに行くように。幼少期のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は不要で、2人は少しずつ心を通わせていく。そんな矢先、イライザは“彼”が実験の犠牲になることを知る。

出典:シェイプ・オブ・ウォーター : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)

 

💧語りたいポイント💧

いろいろな要素が詰め込まれた濃すぎる世界観に振り回される

セットはかわいくて眺めるだけで楽しいし、昔の映画みたいなレトロな音楽がおしゃれだし、キャストの設定や動きもファンタジーっぽくて、おとぎ話って感じ!

そんな映画と言えなくもない。いや、やっぱりそんな風には言えない?と戸惑ってしまうくらいに独特で濃ゆい世界観。

異種族との恋物語にぴったりな雰囲気が続くかと油断していると、エロやグロが襲ってくる。しかも容赦のないレベルで。

バイオレンスなシーンには一切甘さがなくて、思わず「痛い痛い」と顔をしかめてしまった。

 

個人的にお気に入りなのが、半魚人とネコのシーン。

イライザの家に落ち着き、イライザやその友人のジャイルズとも打ち解け始めた半魚人は、少しかわいく見えていた。ギョロ目もなんだか愛嬌がある。

威嚇したり、噛みついたりするのも恐怖や不安があるからだろうな~。『ナウシカ』のテトっぽい

ほらね怖くない

イライザが仕事へ行き、ジャイルズがうたた寝しているときに1人で家の中を歩いた半魚人は飼いネコと遭遇する。威嚇し合う姿もそっくりで、やっぱり怯えた野生動物みたい、なんて呑気に考えていた。

その後、場面が切り替わり起きだしたジャイルズ視点になると、ネコを食べている半魚人が!!

おとぎ話モードで油断していたところを一気に揺さぶられた。

出典:

https://eiga.com/movie/87780/gallery/8/

 

そんな油断ならない映画だけど、やっぱりこの物語は、人間ではない何かとの美しい恋のおとぎ話なのだと思う

スパイスが山盛り振りかけられているだけで、ストーリーの骨子は王道のラブストーリーになっている、と感じた。ハンデを持つ女性が半魚人と出会い、初めての愛や理解を得るという展開は、途中でエログロを味わわされてきたとしても素敵だと思える。

なんといっても、そんな2人が愛を交わす水中シーンの綺麗さは、それだけで「これは愛のお話なんですよ」と感じるのに十分な説得力がある。

出典:

https://eiga.com/movie/87780/gallery/

「かわい~」と呑気に楽しんでいたかと思えばエログロにぶん殴られたり。と思ったら美しい愛の物語にうっとりしたり。

甘いのか辛いのか苦いのか酸っぱいのか、だんだん分からなくなってくる。そんな独特な世界観がクセになりそうな映画だった。