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今日はこちらの『ブロークバック・マウンテン』。
1963年のアメリカを舞台にカウボーイ2人の愛を描いた映画です。
LGBTQを扱っているけど、いろいろな愛について考えさせられる。そんな1本でした。
🐎あらすじ🐎
1963年、アメリカ西部ワイオミング州。ブロークバック・マウンテンの牧場に季節労働者として雇われた青年イニスとジャックは、大自然の中で羊番をしながら一緒に過ごすうちに友情を超えた絆で結ばれ、激しく愛し合うようになる。しかし牧場での仕事が終わると2人は故郷へ戻り、それぞれ結婚して家庭を築く。4年後、ジャックがイニスのもとを訪ね、再会した2人は変わらぬ愛を確かめ合うが……。
出典:ブロークバック・マウンテン : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)
🐎語りたいポイント🐎
季節労働者として雇われたカウボーイたちが、2人っきりで山奥で生活するうちに恋に落ちる。その恋の行方を追っている本作は、LGBTQの悩みや苦しさも扱っている。
でも、2人の恋愛模様や結婚生活はLGBTQだけではなく、いろいろな場面での愛について考えさせられる。
たとえば、イニスの結婚生活。彼は女性と結婚して、子どもも2人生まれるものの生活は苦しい。子どもの世話もしないといけないけど、それぞれの仕事の都合もある。もう1人子供をもうけようと思っても経済的に厳しい。お互いへの気持ちだけではうまくいかない、そんな様子がリアリティにあふれていた。「愛情があってもうまくいかなくなってしまうのはなんでだろう」、そんなことを考えさせられてしまう。
特に印象に残ったのが、ジャックから一緒に暮らすことを提案されたときのイニスの返事だ。彼は、「お互い、それぞれの人生があるから無理だ」と言う。
分からないようで分かってしまう。イニスにとっての人生は、奥さんや子供たちの日々の暮らしだ。ジャックと会うことは、大事ではあるけど非日常の出来事であって、たとえるなら嗜好品のようなもの。
でも、イニスの意見も分かるけど、「それなら愛って、人生ってなんだろう?」と思ってしまった。好きな人と愛であふれた生活を送る、なんて理想であるはずなのに、それを選ぶことが出来ない。現実はなかなか厳しい。
思い通りにならない現実の中で愛し合うジャックとイニスの物語は、愛について考えさせられる純愛ストーリーだった。