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今日はこちら、『グレイテスト・ショーマン』。
実在の人物をベースに、ショービジネスを扱ったミュージカル映画です。
ミュージカルってノリについていけない。。。
そういう声もありますが、そんなのはもったいない!
この映画の圧巻のパフォーマンスは、それだけでも観る価値ありです!!
🎪あらすじ🎪
19世紀半ばのアメリカ。幼馴染の妻と子供たちを幸せにすることを願い、挑戦と失敗を繰り返してきたP.T.バーナムは、ついにオンリーワンの個性を持つ人々を集めたショーをヒットさせ、成功をつかむ。しかし、彼の型破りなショーには反対派もいた。若き相棒のフィリップをパートナーとして迎え、彼の協力によりイギリスのヴィクトリア女王に謁見するチャンスを得たバーナムは、そこで美貌のオペラ歌手ジェニー・リンドと出会う。彼女のアメリカ公演を成功させ、一流のプロモーターとして世間から認められようとするバーナムだったが…。
出典:グレイテスト・ショーマン|映画/ブルーレイ・DVD・デジタル配信|20世紀スタジオ公式 (20thcenturystudios.jp)
🎪こんなときにおすすめ🎪
自分に自信を持ちたくなるストーリーが観たい!
★★★★★
苦手意識があったけどミュージカルもちょっと気になる
★★★★★
🎪語りたいポイント🎪
歌ってすごい!夢物語を信じさせてくれるショータイム🐘
(※※※映画の内容に触れている箇所があります。ネタバレにご注意ください!!※※※)
19世紀アメリカでサーカス団を作った実在の人物、P・T・バーナムをモデルにしているこの映画。
飛びぬけた想像力・アイデアを持つバーナムは、見た目が特殊だったりする人たちを集めてショーを始める。小人症の男性とか、濃いヒゲを持った女性とか、巨漢とか。
ショービジネスを扱っているだけあって、歌やダンスのパフォーマンスがすごい!パフォーマンスだけを見ても満足できてしまう。
そんなハイクオリティのパフォーマンスは映画のメッセージも強く伝えてくれる。
「フリーク」なんて呼ばれてしまったりすることもある団員たちは、ときに家族からもお荷物扱いされて、隠れて生きるしかなかった。そこへ、バーナムが言葉巧みにスカウトしたことで「ショーに出る」という形で社会に出るようになる。
大人気となったショーを見た人たちは喜んで笑顔。出演者たちも「人とは違う自分」を堂々と見せつけている。
誰だって輝くことができる。そんなメッセージが伝わってくる。
とはいえ、良いことばかりではないのも現実。
みんなが受け入れてくれるわけではない。出て行け、という人だっている。
実際、彼らが「見世物」とされている部分があるのは否定できないと思う。
社会に出て自分の姿を隠さずに見せたところで、結局は見世物になっただけ?
バーナムが彼らを外に連れ出したのは良いことだったんだろうか?
甘いばかりではない現実を見ると、疑問が芽生えてしまいそう。
さらに厳しいことに、スカウトしたバーナムですら彼らに対する偏見がゼロではない。上流階級の人からも認められようとするバーナムは、彼らを隠そうとしたりする。
自分の利益のために人を見世物にして、勝手に見捨てるなんて許せない。
許しちゃダメだ!と感じてしまう。
なのに、団員たちはそんなバーナムを許すのだ。
フィクションだからこその都合の良い話?
そんな風に考えてしまいそうになったりもする。
それでも、サーカスという場を与えられたのは団員たちにとって救いや希望を与えてくれた、ってことだったんじゃないか。
少なくとも、私はそう信じたくなった。
隠れなくてもいいこと、自分を見せつけることが許されること。
仲間ができること、1人ではなくなること。
大げさかもしれないけど、それは「生きる意味/価値」と言ってしまってもいいんじゃないだろうか。
だって、孤独に隠れ続けるだけの生活はどれだけ惨めで味気ないだろう。
縮こまっているよりも、自分を開放した方が生きる実感は得られるんじゃないかな(もちろん、ときに勇気が必要だけど。。。)。
だから、「見世物」と呼ばれることがあったとしても、サーカスが与えてくれたものは間違いなく価値があるものだったと思う。
サーカスを作ることで、バーナムは生きる意味を、希望をくれた。それがお金のためだったとしても関係ない。それが手に入った、ということが何より大事だから。
団員たちが身勝手なバーナムを許したのは、そういうことだったんじゃないか、と思った。
とはいえ、それは甘い考えだよ、丸め込まれてるんだよ、と皮肉な声もあるかもしれない。
でも、迫力たっぷりの歌に乗せられて語られると、夢物語だって自然と信じてしまうんだ。
繰り返されるメッセージ、話し言葉にはない力強さ。曲が終わるときには、観ているこちらまで希望でいっぱいにしてくれる。
希望あるメッセージに、すてきなストーリー。さらにはハイクオリティな歌とダンスのパフォーマンス。
まさに、この映画自体が圧巻のショーだった。